22卒就活日記①

22卒、就活おわんね〜〜って感じだけど、新卒就活なんて今しか経験できないんだし、ちゃんと日記に残してみようと思った。



まず、私が本格的に就活をし始めたのは3月。
志望業界は出版。
5月までの2ヶ月間、出版に絞って就活した結果、今選考中の1社を除き全滅。20社くらい受けたと思う。
ただ、今にしてみればまぁ……せやろな……って感じ。

まず第一に、言うほど本読んでない。
本に囲まれた環境で生きてるけど、偏りすぎている。星新一と、赤川次郎と、宮部みゆき三浦しをん伊坂幸太郎くらいしか読んでない。SF好きを名乗るわりに、短編集みたいなやつしか読んでない。海外文学なんて銀河ヒッチハイク・ガイドしか読んだことない。
本屋大賞も、芥川賞も、大して気にもとめてない。
小中学生の頃はたくさん本を読んでいた。でも今は、私より本を読んでる人のほうがずっとずっと多い。なのに私は、小中学生の頃で時が止まっていて、自分は本を読むほうだと勘違いしていた。

でも、出版社に入るのに読書量はそこまで関係ないと思う。アンテナが高くて、協調性があって、人と話すのが得意な人、文章を書くのが上手い人が向いているのだと思う。
自分は、かなり保守的なところがあるのでアンテナが低い、協調性もない、人と話すのは好きだけど、自分の話を聞いてもらうのが好きなだけなので「会話」ではないと思う。文章を書くのも好きだけど、上手くはないだろう。向いてないんだなぁと思った。
実は、いま唯一通ってる1社だけ、編集ではなく営業志望で受けてみた。意外と一次面接が通ったのでビックリしている。というか、ここに関しては書類が通ったこと自体にびっくりしている。エントリーシートの他に、作文の提出があったのだが、それがあまり自信がなかった。面接ではこの作文にもちらりと触れてもらえて、ちょっと嬉しかった。話を戻すが、自分は編集には向いてないのか〜と思うと少しショックだが、まぁ人生は長いので、いつか編集に入れたらいいなと思って生きることにした。

さて、適性はともかくとして、出版社を受けるにあたってちょっと興味深いことがあった。
出版社は、手書きエントリーシートを郵送するよう要求してくるところが多い。それでも、my career boxやopenESでの提出を求めるところも数社あった。ちゃんと数えてないけど、半々くらいだったと思う。興味深いのは、手書きエントリーシートのところは通るけど、ネットでの提出はほぼ全部落ちたことだ。
私は字が綺麗な方ではないし、むしろ子供のような字でコンプレックスに感じていたほどだった。だから、手書きエントリーシートはいやだなぁと思っていたのだが、手書きエントリーシートしか通過しないとなると、これはどういうことだ?と不思議に思った。逆であれば、字が汚いから落ちたんだなぁと思えるのだが……
書いた内容はほとんど同じ。志望動機、自己PR、ガクチカ、ゼミの研究内容、趣味特技。
同じことを書いているのに、手書きエントリーシートしか通らない。Webで通らないのは、写真屋さんからもらった写真データがjpegでガビガビなのが原因か?と思って、写真を差し替えたりもしたけど意味はなかった。

まぁどっちにしても、次の一次面接で落ちるのであんまり変わりはないか……もしかしたら、手書きエントリーシートのところはよほど変なことが書いていない限り、一次面接でエントリーシートを参考に話をして決めるタイプなのかもしれない。知らないけど。



面接に関しては、完全に準備不足のことが結構多かった。書類で落ちたヤツはもう知らん。志望動機がクソなんだろうなってのはわかるし、もう見返したくもないので……
しかし、最初の面接なんて酷いものだった。てっきり、エントリーシートの深掘りだけだと思っていたので、往復6時間と5000円もかけた15分の面接を無駄にした。

以下上手く答えられなかった質問
「なぜこの大学に入ったのですか?」
親に県内の大学にしろと言われたのだが(経済的な理由で)、県内の大学で文系となると今の大学と、教育系の大学しかなかった。教育に興味がなかった……というか子供が苦手なので向いてないと思いこっちを選んだ。あと公立だけど私立型受験だったから数学使わなくてよかったのが最高!と思って受けた。
こんなこと就活の面接で言えるわけがない。それっぽいことを答えたけど、それっぽすぎて嘘だなこれ……感がマシマシだったと思う。

「どんな人といるときにストレスを感じますか?」
は?知らね〜〜
よくよく調べたら面接でよく聞かれる質問のひとつらしい。全く質問の意図が掴めなかったので適当に答えてしまった。バイトしてる時に、従業員同士が喧嘩してたのがストレスでした〜みたいなこと答えてしまったけど、編集って普通に作家と喧嘩することありそうだし(ド偏見)この答えは良くなかっただろうな。しかも、ストレスでした〜とか言ったけど、実はそうでもなかった。それぞれの話を聞いて、どこで齟齬が生じているのか把握するのが好きなので、むしろ最高の状況だった。悪く言えば野次馬。面接は本当のことを話すと受かる!ってよく聞くけど、これに関してはマジで本当のことを話すべきだったなと思うけど、面接中にすぐそんなとこまで思い当たらんかった。

「大学の専攻と違う業種ですけど、何故?」
うるせ〜〜〜〜〜
これはもう大学を適当に決めたのが失敗なので、スーパー自業自得。ただわりといろんなことが学べる大学なので、接点を見つけるのは結構簡単。ちゃんと対策してれば答えられるのかなと思う。

「東京で就活してるんですか?」
東京に限らず関東圏で〜って答えてたんだけど、志望先が多い→ウチが第1ではないのかな?と思われるからやめたほうがいいかもと教授に言われた。そういう意図の質問なの!?
大学の面接でも同じようなことを聞くらしく、こう答える人は内定を蹴りやすい……みたいなデータがあるらしい。全然関係ないかもだけど、と言ってたけど、実際東京で就活してたので別に関東圏で〜って嘘つく必要はゼロだったなと思った(それはそう)
単純に自分が東京に憧れてて、田舎コンプレックスを持っているので、それを見抜かれるのが嫌で「別に東京にこだわってるわけではありませんが?」ってスタンスを取ろうとしていた。ダセ〜

「あなたはどんな人ですか?」
これ、自己PRをしろってことだったのか……って終わってから気づいた。テンパって「明るくて元気です」とか意味のわからんこと言ってしまった。そりゃ落ちるわ。


集団面接も何回か受けたけど、コイツすげ〜ってやつばっかだった。一番すごいな〜と思ったのは、エンタメ中心の出版社で、自分の好きなエンタメの話をひたすらする面接があって、そこでちゃんと自己PRができてた人。例えば、こういう作品が好きです。こういうところが好きです。ってのに対して、面接官が「そういうのが好きになったきっかけは?」と聞き、それに対して「わたしには〜という経験があって、そこでこの作品に出会って、〜という力を身につけたんです」みたいに答えるヤツ。私は純粋に「周りの人間の影響で……」だとか、せいぜい「この作品のこういうところは今の現状にも重なって共感できて力を貰えた」みたいな、それは作者に言えよみたいな感想しか言えなかった。アホ〜


え?ていうか……面接10社もやってないかも……?7社くらい……?書類で落ちすぎでは……?
出版社諦めよう!って決めたの、結構大決心で、しばらく無意味に涙が止まらないくらいにはメンタルきてた。ゼミの会議中に関係ないのに涙出てきて困った。今は平気。


今はITと製造業を見てる。製造業は2社説明会が素晴らしいところがあって、そこ入りたいな〜って気持ちが強い。
もう大企業はこりごりだ〜トホホ〜って感じなので、あさがくと大学に来る求人で中小企業探してるんだけど、会社説明会がヤベ〜ところが多い。いや会社がヤベ〜ので必然的に説明会もヤベ〜のだろうけど。
やべーところは100%社長が説明会に出てきて、余計なことを話してあとで部下が必死にフォローを入れてくる。目も当てられない。そしてほぼ確で就活会議とかに会社の悪口がバカスカ載ってる。ひどいところはサクラだろこれみたいなのも混ざってる。

ただ……あんまり就活が上手くいかないものだから、会社がクソでもとりあえず選考は受けようかなぁ……みたいに思ってしまう。
でもこれは疲弊するだけなのでやめたほうがいい。二次面接くらいで、入りたくないのが見抜かれて微妙な空気になって終わるので(1敗)わかってはいるのに……内定ほしさで焦ってしまう……

キャリアサポートセンターの人に「年明けても採用募集してる企業たくさんありますから!」って言われたんだけど、まだ夏も明けてないのに年明けの話をされて泣いちゃった。


ただ就活してて自分に変化が起きていて、それが結構いいなと思ってる。
まず第一に、いろんな人の話が聞けるので視野が広がる。自分は結構世間知らずなところがあるので、これはかなりありがたい。
あとは、いろいろ挑戦してみよう!って気持ちになった。普段読まない本を読んだり、普段入らないようなコミュニティに入ったり、植物を育て始めたり……いまはラベンダーを育てている。ハダニが湧いているので毎日戦っている。これが結構楽しい。私がハダニを殺さないとこのラベンダーは死んでしまうんだな……と思うと愛おしい。


今日はここまで。